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ジョールリ100




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古くから人形浄瑠璃がさかんな徳島。
今またその良さを再認識し魅力を広めようと、1ヶ月のうちに100公演、県内さまざま
な場所で公演が催されています。

近くに浄瑠璃屋敷があるにも関わらず、今まで一度も観たことがありませんでした。
息子も社会の授業「町探検」で訪れ「ぼく浄瑠璃観たことない」というので、子供たち
と一緒に浄瑠璃公演へ行ってきました。

この「ジョールリ100公演」では、伝統的な人形浄瑠璃だけでなく、ジョールリヌーベ
ルバーグ=新しい波、ジャンルを超えたコラボレーションによって、新しい試みをして
います。

私が観たのは「人形ジョールリwith UA&能役者」。
UAが唄う奄美の島唄にスチールパンと義太夫三味線の音色が加わり幕が開きます。
周りの暗さと島唄の重たさに娘が怖がってヒクヒク泣き出してしまい「コレハマイッタ」
とひたすら抱いて頭をなで続けていたのですが、鳥の歌「トゥリ」、夕焼けの歌「ティダ」
にあわせて人形たちが登場してくると、娘も泣き止み興味を持ちだし舞台を観ることが
できたのでホッとしました。
UA最後の曲は、私も好きな「水色」。ノスタルジックな曲調にあわせて、童女の人形が
風車を持ち、歩きまわるさまは胸にグっとくるものがありました。
今日の公演では、UAの歌のバックに人形が登場してくる、という感じでしたが、もっと
ミュージカル的に関わり合って融合した舞台になったらどうなんだろう?と今後のそんな
期待もしています。

そして芥川龍之介の短編小説をもとにした新作人形浄瑠璃「きりしとほろ上人伝」。
人形だけでなく、主人公の大男を能役者が演じます。
観ていると人形だということを忘れるくらいに魂が入って見え、人形に命を吹き込む黒い
3人の姿は(人形1体につき3人で動かします)いつの間にか見えなくなっているのです。
言葉も現代語なのでわかりやすく、すっとお話の中に入っていくことができました。子供
たちもところどころ解説はしたものの、飽きることなく観ることが出来たようです。

今日はホールでの公演でしたが、明日は同じ公演を徳島市内から2時間半ほどの山奥にあ
る屋外の農村舞台でするそうです。自然と一体になって、さらに魂が響き合い、見応えあ
る素晴らしい舞台になること間違いないとは思うのですが・・・
なんといっても明日は小学校の運動会。これはやはり欠かせない大イベント!!
明日・・・というか、もう数時間後にはお弁当作り始めなければいけませんね^^

浄瑠璃の魅力にふれることができた貴重な2時間でした。今度は古典的な演目も観てみた
いと思います。
by niji-no-tane | 2009-10-18 01:41 | アート
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