カテゴリ:本( 6 )

ブタとおっちゃん



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ステキな写真集をみつけました^^
養豚業を営むおっちゃんとブタたちの写真集です。

いずれ出荷されヒトの食糧となるブタたちですが
短いそのあいだだけでも精一杯の愛情を注ぎたい
というおっちゃんのブタを愛してやまない表情と
それに応えるように幸せそうなブタたち。

いつも本の帯は即捨てる派なんですけど
「愛してる!」のひとことがあまりにも絶妙だし
デザイン的にも◎
帯も大切につけてあります。

誰かが育ててくれて、誰かが食糧として食べられる
形にしてくれて、お店に並べられたものを買って
毎日ごはんが食べられるのだけど、そういう背景
ってホントいつもは忘れてて
こうして命をもらって生きてるんだってこと
感謝の気持ちを忘れないようにしたい。
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by niji-no-tane | 2011-06-30 08:08 |

たまごにいちゃん・たまごねえちゃん




f0065016_15403642.jpg小学校の授業参観のあとに、絵本の読み聞かせについての
講演会がありました。
講師は鳴門教育大学の余郷裕次先生。
ユーモアを交えて、とても楽しくお話をしてくださいました。

子供が小学校にあがり、自分で本を読めるようになると
すっかり「読んで聞かせる」ということもしなくなって
いましたが、子供の脳は「ちいさな大人の脳」ではなく
「子供の脳」。実体をともなわなければ想像することが
難しいのだそうです。文字や言葉だけで頭の中に映像が
浮かんでくる大人の脳が完成するのは11〜12歳。
そのころまでは読み聞かせがとても大切だそうです。

なぜ絵本が安らぎを与えてくれるのか。
読み聞かせは、乳児に対する授乳と類似の刺激を与えて
くれるそうです。
実際に何冊もの絵本を読み聞かせてくださり、カタチや
色、構図に込められたヒミツをわかりやすく解説して
くださいました。



私がとくに印象に残ったのが「たまごにいちゃん」と「たまごねえちゃん」。

「たまごにいちゃん」はいつまでもたまごのまま、大きくなりたくない。
おかあさんにいくら言われても「ぼくはこのままでいいのです」。
でもある日、石にぶつかってカラが割れてしまいます。たまごのままで
よかったにいちゃんは不満顔。
でもおかあさんやきょうだいたちに「かっこいいよ」と言われ、水に映った
自分をながめ「まあ、わるくないかな」としぶしぶ自分の姿を認めます。

ああ、なんだかうちの息子みたいだな〜、いつかカラが割れてくれるかな〜
と思っていると、

今度は女の子版「たまごねえちゃん」。
「たまごねえちゃん」はわがままばかり。おとうさんもそんなたまごちゃんが
可愛いので、せっせとお世話をしています。たまごちゃんのお世話でヘトヘト
になったおとうさん。自分で足をもんでいるとたまごちゃんが「わたしがする!」
と言って、自分でカラを「ばりん」と割ってしまいます・・・

これは男の子と女の子の成長の仕方の違いなのだそうです。
な〜るほど・・・

子供の通過儀礼である七五三。
3歳では乳児から幼児へ。
男の子5歳では幼児から子供へ。
女の子7歳では子供から大人になりました、という意味だそうです。
では女の子はいつ幼児から子供になるのか?
それは3歳ですでに済ませている。
では男の子はいつ子供から大人になるのか?
5歳で子供になって、男の子はそのまま・・・だそうです(笑)
あ〜なんだか男の人が羨ましいなあ。
大人とは?・・・それは責任を持つこと。
女の子は7歳ですでに責任感をきちんと持っているのだと昔の人は感じていたようです。
それでは男の子はどうやって自立するのか?
海外では寄宿学校だったり、日本でも昔は青年団等々の寄合いがあって
親から無理矢理にでも離れていく機会があり、大人になっていくのだそうです。

先生が「買い物に行っても、女の子は一生懸命お母さんと一緒に悩みますよ。
それは責任があるからです。男の子は自分の買いたいもののことだけで頭がいっぱい
です。それは責任がないから。ダンナも一緒でしょ(笑)」と仰っていて、
ちょうど帰りにスーパーマーケットに寄ると、娘は3本158円のきゅうりを1本づつ
品定めするのに真剣で、息子はあれ欲しいこれ買って、とまさに自分のほしい物の
ことだけでそわそわして。
ほ〜んと先生の仰るとおりそのままで、可笑しくて仕方なかったです^^

脳自体が違うと観念してそれぞれに接したら、私のイライラもちょっと減るかな?
最近していなかった息子への読み聞かせも再開してみようと思います。
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by niji-no-tane | 2009-09-26 16:49 |

Jブンガク



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私の朝はラジオ体操から始まります。なんて(笑)
でもあながち嘘ではなくて、子供が朝ごはんを食べているうしろで体操しています。
かつてビリーを1日で断念した私には、朝10分のテレビ体操(ラジオ体操)くらいが
ちょうど良く、体を伸ばすのは心地よいので、サボりながらも何となく続いています。

そのテレビ体操が始まる5分前、NHK教育で朝6時25分から放送されている「Jブンガク」
が、なかなかおもしろいのです。
海外からの視点で日本文学をひもとく、をコンセプトにロバート・キャンベル氏と
依布サラサさんがいろいろな本を紹介してくれます。
用事をしながらなのでじっくり見ることはできませんが、出演者のおふたりのキャラ
も魅力的だし、日本人なのに読んでいない本ばかりで、解説してくれる本も興味深いです。
また、それ以上に気になっていたのがその空間。すごく良い雰囲気。
これはどこなんだろう?セット?と思ってサイトを見てみたら、実存する本屋さんでした。
東京茅場町にある森岡書店というところだそうで、これは東京へ行った時には是非
行かなくては!!

「Jブンガク」。朝がキツイ方は夜中にも放送してるようですよ!
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by niji-no-tane | 2009-06-15 15:54 |

登山家・山野井泰史

f0065016_10124087.jpg今朝、新聞やテレビで報道されていましたが、登山家の山野井さんが奥多摩の山中でジョギング中、熊に襲われ重体だそうです。

ちょうど沢木耕太郎さんが山野井さんについて書いたノンフィクション「凍」を読んでいるところだったので、びっくりしました。

山野井さんのお父さんがテレビのインタビューに答えていましたが「こんなことは10回くらい経験しているので・・・」とおっしゃっていました。
常に死ととなりあわせのような山野井さんや家族の方々は、日々平凡に暮らしている者とはまったく違った境地で生活されているのだろうと想像します。
テレビに映った写真を見ると、余計なものをすべてそぎ落としたようなスッキリしたお顔をなさっていました。去年、講演会でお会いした沢木さんにも同じような印象を受けました。

1日も早い回復をお祈りします。
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by niji-no-tane | 2008-09-18 10:31 |

すこやかに おだやかに しなやかに

f0065016_0231146.jpg本屋さんに入ったら私のこと呼んでました。
谷川俊太郎詩集
『すこやかに おだやかに しなやかに』

そしてもう1冊。新聞に書かれたコラムを集めたものなので、時間の空いた時に少しずつでも読めるかなと思い、沢木耕太郎さんの文庫『シネマと書店とスタジアム』を購入。まずは早速、私も観た映画の評を読んでみた。
『ナビィの恋』。この中で沢木さんは「この物語の宇宙を支えているのはむしろ恵達という名の祖父で『ナビィの恋』ではなく『恵達の恋』というタイトルにしてもよい映画だ」と書かれていた。私も同じ感想を持っていたので、すごく嬉しかった。
映画を観る前に読んでしまうと、多分沢木さんの感想に引っ張られてしまうと思うので、映画を観た後に読んで、答え合わせ?!をして楽しもうと思っています。
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by niji-no-tane | 2007-05-06 00:43 |

沢木耕太郎氏 講演会

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文学書道館の館長である瀬戸内寂聴さんが親交のある作家を招いて催される寂聴招待講座。
今年の第1回目はなんと沢木耕太郎さん!!私が沢木さんを好きなことを知っていた椿ちゃんが誘ってくれ、どきどきしながら今日を迎えた。
自分でも予想以上に緊張して、まるで憧れの先輩に会いにゆく女子高生のようで(笑)

もっと濃い感じの人かな、と思っていた沢木さんはとても透明ですがすがしい印象で、今年60歳とは思えない、青年のような溌溂としたフットワークの軽さを感じた。
思えば、ノンフクションの作家として様々な人に会い、深く入り込んでいくには、アクの強い人ではダメなのかもしれない。相手が壁を作らず気持ち良く心を開いてくれるような、しなやかな感性を持つ人でないと出来ない仕事なのかもしれない、と思った。
実際には相当に強い意志と信念を持った人なのだろうと思うけれど、そういうところを前面に出さない軽やかさが、さらに印象を良いものにしていた。

1時間半の講演では、最近知り合った登山家の人の話から登山になぞらえて、人の生き方をソロ(個人)とパーティー(団体)に例えての話が軸となり、その登山家との話、映画にまつわる話、仕事や家族、実に話題が多岐に渡って、軽妙な語り口であっという間に時間がたってしまったのだけど、思い返してみると、かなり内容の濃い講演だったと思う。晩年の映画作りにおけるクリント・イーストウッドと黒沢明監督の違い、というのも興味深かった。イーストウッドが70歳を過ぎて尚、何故良い映画を作り続けることができるのか・・・役者が自分の個性を演技を見てもらいたいという、それを受け止めようというイーストウッドの柔軟さがあるから、という話。
沢木さんも今、ノンフィクションではなく小説2作目を執筆中。ということで、ご自身が新しい可能性をとても楽しんでいらっしゃる様子だった。沢木さんもイーストウッドと同じように、いつまでも柔軟な感性で人生を楽しんでいく方なのでしょう。そんな様子が身体全体からあふれていて、私にとってもとても励みになったように思います。

私が沢木さんの作品に出会ったのは、20代はじめの頃。沢木さんが世界を陸路で旅した時の経験を綴った「深夜特急」。通勤の電車の中で夢中になって読んで、すごく心に響いて、他のルポルタージュの作品も随分読みました。
「深夜特急」を読んで実際に同じような旅に出たわけではないし、何か形が残っているわけでもない。もう大分前に読んでいるので、どの本がどうだった、というのも今は詳しく書くこともできないのだけれど、人の奥深くに入り込んで行く沢木さんの視線や物事のとらえ方、とても興味深く、私に確実に影響をあたえ心にしみついていると思うのです。

今回はサイン会もなく、それでもどうしてもこの本にサインしてもらいたくて出口で待っていると、沢木さん登場!!一緒にいた椿ちゃんとうららさんが背中を押してくれ、憧れの沢木さんと握手。そして抱えていた「深夜特急」に快くサインしてもらい、
今思えば図々しくも、さらにもう一度握手してもらい、すると椿ちゃんが一緒に写真まで撮ってくれて、私はもう舞い上がってボーっとした状態で沢木さんにお礼を言って、
興奮状態で帰途についたのでした。
家に着くと、これまた興奮状態で講演内容を夫に喋りまくり、サインを見せてこの本がどれだけ私にとって大切か、ということを滔々と語り・・・(笑)
仕事を抜け出していった講演会でしたが、夫も「本当によかったね。すごく嬉しそう。」と言ってくれました。

若い頃に感銘を受けた本、それを書いた方に実際お会いすることが出来、その本に実際にサインを入れて頂く。そのことが本当にどれほど大きな意味を持つことか!!
この手が世界を回って、多くのものを見て、多くの人と出会い、言葉を紡ぎ出すのかと思うと、本当に感無量だった。
人生の中でほんの一瞬でも沢木さんとクロスする瞬間があったということ、とても意味のある貴重な時間だったと思う。今日の日に感謝して、また明日からを大切に。
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by niji-no-tane | 2007-04-30 01:44 |