堀内誠一 旅と絵本とデザインと




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久しぶりに行った徳島県立近代美術館でしたが、かなり見応えのある展覧会でした。

うちにもある「たろうのおつかい」や「ぐるんぱのようちえん」「くろうまブランキー」など
絵本作家として認識していた堀内誠一という名前。
ところが展示を見て驚きました。絵本作家以外にも実に多才で多彩な活躍をされていた方でした。

「anan」や「平凡パンチ」「ブルータス」など時代の先端をゆく雑誌のアートディレクション。
「anan」創刊は私が生まれたのとほぼ同じ年。それでもその当時の紙面を見ても今でも相当に
オシャレな感じ。衝撃的だったんじゃないかな〜?今では地方に住んでいても雑誌やネットで見
た同じものを買って身につけることが当たり前の時代だけれど、この頃はファッション誌に載っ
ているような斬新なファッションはほんの一部の人のもので、とても自分で着られるようなもの
ではなく、ただただ眺めてはタメ息をつくような、憧れの存在だったのではないかなと思ながら、
展示を見ました。
また、アートディレクションだけではなくデザインの仕事も多く、今でも使われているタイトル
やロゴのデザインなど、あれも?これもそうだったの!?というものがたくさんありました。

本の装丁や絵本も相当な冊数されていて、また同じ人が描いたとは思えないくらいに表現方法が
豊富です。戦後の混乱の中、14歳で伊勢丹宣伝部に入社したという堀内氏ですから、学校で絵の
基礎を習ったことなどないと思うのですが、とにかく巧い。本当に絵の巧い人は自然に基本がで
きているものなんでしょう。ものの本質をとらえる基礎がしっかりしているからこそバリエーシ
ョンを広げていくことができるのでしょうね。素晴らしいと思いました。
その巧さとセンスの良さ。センスの良さというのは時代を経てもまったく古くならないですね。
レタリングや雑誌の入稿原稿、絵本等の原画。やっぱり手仕事の厚みというのは凄いです。

そして旅の人でもあった堀内氏。世界各地の地図や旅先からの手紙もとても興味深かったです。
旅行記が「anan」などに掲載されていたのは私が10歳くらいの時だったようなので、現在50歳
くらいの年代の方なら、とてもなじみ深い方だったのかもしれません。

友人が誘ってくれなかったら、興味はありつつ見逃していたかもしれません。
本当に良かったです^^誘ってくれてありがとう!
徳島県立近代美術館にて6月13日(日)までです。興味ある方は是非。オススメです!



※画像は展覧会のチラシを借用させていただきました。
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by niji-no-tane | 2010-05-30 16:55 | アート
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