地位も名声も幸せな家庭も手に入れた男に、その生活を脅かすような出来事が起こり始める。 殺人を予感させるような、子供が描いたような拙い絵にくるまれた、不審なビデオテープ。 男には、幼い頃についた嘘でひとりの人生を狂わせたという「疚しさ」がずっと心の奥底にあり、その「疚しさ」がこの映画のキーポイントになっているのではないかと思う。 結局最後まで観て、気になる箇所を見返してみても、私には犯人はわからなかった。彼を追い詰めたのは彼自身なのでは?とも思うが、それではビデオテープは誰から? 犯人から送られたビデオの映像が時折入ることで、進行中の現在なのか過去の映像なのか、彼の記憶の中の場面なのか、いろいろなことが曖昧になってくる。 この映画を観て私が一番強く感じたのは、見えている現実より、いかに見えていないことのほうが多いか、ということ。この映画では事件が起こってしまうけれど、平凡な日常や自分自身の心の中のことでも、きっとわかっていないことのほうがはるかに多いのだろう。
by niji-no-tane
| 2007-10-30 02:12
| 映画
|
カテゴリ
以前の記事
2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 more... お気に入りブログ
Happy Photo ... clipbox 土佐人がウキウキブギウギ... 幾松の散歩 ぶりらばい! ドイツ暮らしで見つける、... まいにちがニコニコ 日本料理 夏見ー旬味来福ー 未来考房/瓦人 as usual ~日本色~ イタリア料理 リスト... 東京雑記帳。 徳島県の骨董品買取・アン... GALLERY 土坐 -... giorno per g... エキサイト以外のブログ
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||