やっとフェスティバルホールへたどりつきました(笑)
今のこのホールは今年いっぱいで幕を下ろし、2013年に新ホールができあがるそうです。 去年のトリオの公演からちょうど1年。今回はキース・ジャレットのソロ公演です。 ソロは既存の曲を演奏するのではなく、インプロビゼーション(即興演奏)。天から降りてくる音をうけとめてからだ全体で奏でるような演奏は、トリオ以上に緊張感のあるものでした。 ひとつひとつの曲が異なった彩りを持ち、様々な情景が思い浮かんできて、オムニバスの映画を観ているようでした。 転がる雨粒が嵐へと変わっていく 雲のない空と見渡す限りの草はらにゆるやかな風が吹く 狭い路地裏を追いかけられるモノクロのシーン 先の見えない螺旋階段をどこまでも降りてゆく 母親の姿を探す不安げな子供 最後には母親のひざで眠りにおちる などなど マイナー調の激しい曲が多く、私が聴きたかった、胸をきゅうっとつかまれるような美しい旋律の曲は少なかったのですが、どんな旋律と出会えるかわからないところがまたインプロビゼーションの醍醐味でもあり・・・今も頭の中はこの時のことでいっぱい。 キースの素晴らしい音楽世界を体験できて心からの幸せを感じます。 3回のアンコールに応えてくれた最後の「over the rainbow」。ため息のもれる美しさに、アバンギャルドな演奏の多かった今日の公演の中で、キースのやさしさが見えた気がします。 いつか一度は行ってみたいと思っていたキースのソロコンサートですが、一回行けたから満足、というものではないですね。一度味を知ってしまったら、また次も(笑)また聴ける機会が訪れますように。
by niji-no-tane
| 2008-05-23 10:02
| 音楽
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